チ・チ・チ・チェンジズ

 美容院の人に「スタイリングがしやすくなる」と言われ、その気になって学生の頃以来久し振りにパーマをあててもらった。おっさんになった今、思うのは父もずっとパーマだったことだ。
 カットの終わった自分の頭を美容院の鏡で見たら、ザ・フーでデビューした頃のロジャーダルトリーみたいなくるくる頭だった。齢にあわない印象に若干たまげつつ、パーマをかけたときはこんなもんだったかも知れないと思い返しもし、幾らか愉快な気持ちになってまた職場に戻って雑務を片付け、夜中にラーメン屋でいろいろ飲み食いして帰った。
 帰宅して鏡を見て、こういう人いるよな、と漠然と思っていたのが藤子不二雄のマンガの小池さんだったのだと合点がいった。そうだ。小池さんだ。これはスタイリングで何とかするしかない。モダンなイメージを思い描いていたのにギャグみたいな頭になったものだ。そんな啓蟄の頃だ。広島の山の盆地に引っ越して丸一年経った。

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