引っ越して暮らしを整える

 大阪にやって来てから1ヶ月が過ぎた。異動前の手抜かりのお陰ですっきりしないところがあるにはあるが、それでも環境が変わるのは自分にとってやはりよかったのだと思う。生活のリズムがかわって、朝は何かしら食べるようになった。朝食と言えるほどのものではないが、高校時代から朝食べなくなって何十年も過ごして来たことを考えると、体にとっては良いことなんだろうかという感触が少しある。
 夜は寝る時間が今までよりも早くはなったが、それでも朝なかなか起きられず、仕事のある日はバタバタと家を出て、真っ直ぐの道を南へ歩いたり走ったりしながら地下鉄の駅へ向かう。お寺の立ち並ぶ筋の遠く向こうに夜の街の看板が見えるという珍妙な取り合わせはそれとして、お寺の前を通りながら何となくありがたい気分になることもある。
 地下鉄から大きなターミナル駅で私鉄に乗り換えて、郊外の街にある職場に向かう。電車は高架を南へひた走り、窓の外の景色は段々とローカルな佇まいを増していくが、海は見えなくても路線が海沿いを走っているというので何処となく解放感がないこともない。
 食事と睡眠が多少整ってきたからか、やたらと疲れることがなくなり、休みの日も何とか午前中には目が覚める。今は自分の長年の悪習が少しずつ変わり行くことに戸惑いも覚えつつ、転居が功を奏したのだという実感もある。とは言えまだたったのひと月だ。
 引っ越しはやっぱり大変な作業で、荷物が多くなるだけ荷造りと荷解き、諸々の手続きなどやることも細々あり、頻繁にするもんじゃない。不用品はろくに整理できず、本や楽器は大分実家に残してきた。新しい住まいでは生活スペースにゆとりが出来たから、普段寝起きする部屋は割合すっきり仕上げられた。一方で整理できなかったものは別の一室に溜まっている。引っ越し後手付かずの荷物も、何個もその部屋に残っている。この1ヶ月、仕事を終えて帰宅した後の時間や休みの日を使って片付けをしたり必要なものを揃えたりしてきたが、ものはやっぱり持ち過ぎない方がよい。

「引っ越して暮らしを整える」への2件のフィードバック

    1. コメントありがとう!
      独り身はものを持ちすぎない方が良いと身に染みたよ。学生時代から分かってたことだけど…

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