秋の日に行く先を見る

 秋になった。日々、家と職場を行き来するばかりでは、季節を感じることもそれほど多くはない。
 休日だった昨日は、中々ないことだが歯医者に行かなければならなかったから午前中から外出した。いつも夕方か夜にしか出掛けない街に、昼間はこんな風に陽がさすのかと思いながら信号を待った。古い立派な建物の近くに立ち並ぶ街路樹の色を見て、秋であることに納得したような気になった。
 大阪では人によっては今までに関わったことのある人々とは異なる気質にとまどいながらも、広島で過ごしていたやや標高の高い盆地(冬は寒い)に比べると湿気は多いようだが割合に過ごしやすい気候で、何とか無事に暮らしている。仕事は相変わらずたまりがちで、夜遅くに帰ることは珍しくも何ともない。20年前に買ったストラトキャスターを生のままで弾くわずかな時間がまるで何か励ましのようで、細切れに趣味の音楽に取り組んだり本を読んだりして、初夏、夏、秋と過ごしてきた。
 冬はいつも誕生日を迎えることもあってやるせなくなりがちだが、この数年は何とかやり過ごすことも出来ているような気もする。歳を重ねることを受け入れているとは言えないにしても、ある意味諦めというか、とにかくとらわれないということはきっと自分の身を救うことでもあるのだ。
 ところで来週、今の職場に来て最大と言っていい大仕事の山場だ。それは間違いなく何でもないほどあっという間に終わる時間だが、しっかりやりたい。

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