少しの時間を過ごす

 今日は近所の病院に健康診断を受けに行った。はじめてのバリウムは各検査の流れ作業の中で係の人から前触れもなく手渡され、検査のための機械のうえで左右の手摺を掴んだり放したりしながら、ぐるぐると回っている最中にも最初より更に量の多い二杯目を腹に流し込んだ。機械の上にはバリウムの入った紙コップとティッシュが並べられていた。

 思っていたよりも時間がかからずに終わり、いつも行列が出来ている食堂に初めて入り、昼食にメンチカツ定食を食べた。随分と衣が固く揚げられていて、10数年前の一時期によく行っていた江古田駅前のカツ田のメンチカツはもっと柔らかかったのを思い出していた。

 帰宅してから一休みし、また外出して用事を済ませてから天満橋のジュンク堂に行き、北杜夫の文庫本とレコーディングエンジニア中村公輔の本を買った。その後、家から一番近い図書館に本をブックポストに投函するだけのために自転車で向かった。天気予報では曇りのち晴れとなっていたが、もう夕方のその頃には小雨が降りだしていて、空は確かに曇っていたが向こうの方はうっすらと晴れ間を覗かせるような雲の混ざり具合だった。

 近頃は職場の図書館に中学生が大勢やって来ては大人だと一発アウトになる過ごし方をしていて、そんなことが毎日続くので一苦労だ。聞くと、来月の上旬には高校受験があるということだが、そんな緊張感のある様子でもない。ともかく中々骨の折れることだ。

 中村の本は、エンジニアの立場でロックの名盤のレコーディングの様子を紐解くもので、専門的な内容を分かりやすく噛み砕いて語っているためとても勉強になる。ロックを巡っては観念的な語られ方がなされがちだが、機材や技術的な側面から掘り下げる分析には新しい見方を教えてもらっているような趣があり、なるほどと思う内容も多い。「これから日本の音楽も急激に良くなっていく気がしています。胎動みたいなものを密かに感じます」という記述には、現場の人間としての情熱とミュージシャンへの声援、自身が携わっている音楽制作への愛情が感じられる。

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